沿革

三つの生き方

 人間が生きていく生き方に三通りあります。

 一つには、自分の好きなように、気ままに、思いつくままに生きていく生き方、これを動物的に生きる、本能的に生きる生き方というのです。

 二つには、他人からほめられる生き方であり、よりよく生きる生き方。これは道徳的に生きる生き方です。

 三つには頭の下がる生き方、尊く、有難く、おかげさまとの思いを持った生き方、これを宗教的に生きる生き方といいます。

 自分の生き方がどれに入るかは、それぞれの問題としても、一つ目の本能的に生きる生き方に陥り易いことは否定できません。よく頑張ったとしても、二つ目の道徳的に生きる生き方でしょう。三つ目の宗教的に生きる生き方こそ、人生を有意義に過ごし、幸せを感じとりながら与えられた人生を精一杯生きぬくことが出来る生き方なのです。有難う、おかげさまと生きてゆくには目に見えないものを頂いていく智慧の眼を持たねばなりません。

 その智慧の眼を与えて下さるのが仏さまのみ教えです。お寺参りをさせて頂き、お話を聞かせてもらうそのままが、如来さまの智慧の中に座らせてもらっていることなのです。時間をつくり、み教えを聞かせて頂き、二度とない人生を豊かに生きぬいていきたいものです。

『聞法(1990(平成2)年7月16日発行)』(著者 : 佐々木 大観)より