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法語を味わう(21)

仏(ほとけ) さ ま に
つつまれた日々(ひび)
大安(たいあん)も友引(ともびき)もなし
(京都府和束町仏教会)

 よくよく聞(き)かせていただき、考(かんが)えてみれば、私(わたし)たちはお互(たが)いに、得(え)がたい人(ひと)としてのいのちを恵(めぐ)まれています。

 しかも、それは「限(かぎ)りある人(ひと)」としての「いのち」です。だからこそ、二度(にど)とない一日(いちにち)一日(いちにち)であり、大切(たいせつ)な大切(たいせつ)な「ひととき」です。そして、私(わたし)が存在(そんざい)するあらゆる所(ところ)すべて、いずれも、かけがえのない場所(ばしょ)でもあります。

 アミダさま(仏(ほとけ)さま)と共(とも)に生(い)きゆく道筋(みちすじ)には、私(わたし)にとって日(ひ)や方角(ほうがく)の善(よ)し悪(あ)し、吉凶(きっきょう)などを選(えら)びとる必要(ひつよう)もなければ、用事(ようじ)もないのです。

(本願寺派布教使  岡橋 聖舟(おかはし せいしゅう))

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