法語を味わう(29)
甘露(かんろ)の雨降る北御堂
渇いたこころに法(みのり)の雨
阿弥陀…阿弥陀はここよ
阿弥陀に喚(よ)ばれて
西へ歩く
(『雨の御堂筋』の節で)
いつも北御堂に参ると、なぜか欧陽菲菲さんの『雨の御堂筋』の歌のフレーズが頭をよぎります。
毎日の生活、お仕事、お疲れ様です。その疲れた、渇いた心を法の雨で潤してあげてください。法とは、阿弥陀さまという仏さまのお救いの法です。阿弥陀さまは、「南無阿弥陀仏(ナマンダブ)」という声(ことば)の仏さまになって、私たち一人ひとりの今、ここに届いてくださっています。「南無阿弥陀仏」とは阿弥陀さまが「あなたを守っています。あなたを救います。あなたを忘れないよ。あなたを捨てないよ」というおことばです。「ナマンダブ」と気軽に称えてみてください。
阿弥陀さまとともに歩む人生は、同時に、阿弥陀さまの国である西方浄土への歩みでもあります。
心が渇いてるな、と思ったら、ぜひ北御堂へ。
(本願寺派布教使 津守 秀俊(つもり しゅうしゅん))