法語を味わう
2022年7月
阿弥陀さまは
いつでも どこでも
この「私」に
はたらいてくださっている
みつめてくださっている
阿弥陀如来は、お念仏をよろこぶ「生きとし生けるもの」(すべてのもの)を救うとはたらき続けてくださっています。「すべてのもの」と聞くと、何事も知識として客観的にとらえがちな私たちは、 それを自分が認識できる「すべて」として考えてしまい、一番大切な「このわたし自身」のことは含まれないと勘違いされる方もいらっしゃいます。しかし「すべてのもの」とは、この「私自身」を除外してしまったら、絶対に成り立つことはありません。「すべてのもの」には「今ここの私」が含まれるからこそ「一人ひとり」を「すべてのもの」といただけるのです。このようにいただくと阿弥陀如来のおはたらきとは「この私」を含めた「すべてのもの」(一切衆生)を救いの「めあて」とした分け隔てなく休むことのない平等なおはたらきである、といただくことができるのです。