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法語を味わう

2022年9月

青色には青光
黄色には黄光
赤色には赤光
白色には白光ありて 『仏説阿弥陀経』

『仏説阿弥陀経』には、お浄土の七宝の池には車輪のように大きな様々な色の蓮の花が咲き誇り青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放ち、それぞれが、その個性を最大限に発揮して、力強く、美しく輝いていると説かれています。それぞれの花が、それぞれ持っている色に輝くのは「あたり前」と思われるかもしれませんが、私たち自身の姿(現実)に当てはめて考えてみますと、この当たり前のことが、はたして出来ているでしょうか?「差別や序列をせず、互いを尊重しあい、相共に輝きあう生き方」ではなく、それとは「真逆の生き方をしている」私たちの現実の姿に気付かしめ、悩み・苦しみの多い人生という旅路を、よりよい方向へと導き、転じてくださるのが阿弥陀さまのはかりない智慧の光のはたらき、すなわち南無阿弥陀仏のお念仏のおはたらきであります。お浄土という、荘厳で尊い世界をお聞かせいただく中で、今の私のあり様、本当の姿が見えてくるのです。お浄土は私たちの姿を映す鏡でもあるのです。

(本願寺派布教使 藤 清道)

 

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