法語を味わう
2022年11月
小さな一歩
それが未来(釈尊)
私たちの人生は何もしていないのに、突然何かを成し遂げたり、目標が叶うということはありません。それがたとえ些細で小さなことであっても、今できることの積み重ねによって、未来は確かに拓かれていきます。仏教の開祖であるお釈迦さまは、「小さな一歩 それが未来」といわれました。いま私がいただいているご縁のなかで、私にできることは一体何なのか、そしてこれからどんな未来をきり拓くことができるのか。そのことを自分なりに考え、私にしか歩むことのできない今日を、仏さまの教えにたずねながら精一杯つとめていきたいと思います。(本願寺派布教使 赤井智顕)
【出拠】
目的が達成されるまで、人はつとめはげむべきである。自分の立てた
目的がその通りに実現されることを思い描きなさい。希望した通りになるだろう。(『ウダーナヴァルガ』・第 16章2偈)